行動には「報酬」が必要である
19世紀の心理学を開拓したヘルマン・エビングハウスは記憶の研究をしていた。
何かを覚えるには、繰り返しの努力で人の記憶に刷り込まれ、やがて定着する。
行動主義の心理学者は、自分がしたことに報酬が与えられれば、記憶して繰り返すことができる。と述べた。
B・F・スキナーは成功が繰り返されるたびに報酬を与えるべきと考え、「ティーチングマシン」なる機械を考案した。
問題を正答できれば、即座に称賛という形で生徒に反応し、不正解の場合にはやり直しをさせた。
結果人の脳に、報酬を与えられる意味がわかると、報酬に向け行動するというメカニズムができるわけだ。
作業効率UPの裏技
作業効率をUPさせるには、作業内容に合わせた環境作りが大事になります。
例えば単純作業の場合、人が多い場所で作業をこなすと効率がUPします。
反対に集中力の必要な作業の場合は、人が少ない静かな場所が最適です。
これは人間のプレッシャー本能を使った、心理学になります。人は自分の得意とすることを人に見られると能力がUPします。
逆にあまり得意としてないことを人前でやると失敗しやすいのです。
使い分けて作業効率をUPさせたり、自信をつけるためにつかったりしてみましょう。
では、行動開始です。
ストレスの発端 1 ~自分に対処できると思うか否か
日々の生活でストレスがたまりますが、ストレスにも発端があるのです。それを「ストレッサー」といいます。ストレッサーの対処の仕方を誤るとストレスがより大きいものに変わります。
今回はストレスをためやすい人・そうでない人の違いをご紹介します。
認知的評価の観点からストレス理論を提唱したR・Sラザルスは心理的ストレスは、ストレスの起因とその認知のしかたに関係があるとを提唱しました。
人は周りからの要請(願い)とそれに対処する自己能力が足りないと判断した場合にストレスを感じると言うのです。
さらに自分に対処できる能力があると思うか否かでストレスレベルが違ってくることが分かっています。
具体例
ストレスをためる人
仕事のミスで怒られる⇨「自分はなんてダメなんだ(自分には出来ない)」⇨一人で抱え込む=ストレスが発散できない
ストレスをためない人
仕事のミスで怒られる⇨「何事も経験だ(次に生かせる)」⇨誰かに相談する=ストレスを上手く力に変える
このようにストレスに対する認知のちがいでストレスをためるのか力にかえるのか、認知によって異なります。次回はストレスがたまらない考え方や方法をご紹介します。
ストレスがたまりやすいなと思っているひとは、1度考え方を変えて見て下さい。では行動開始です。
疲れやすい人の特徴 2種類
「疲れやすい人」の特徴としてストレスを感じやすかったり・ストレスになる行動をしている人が多いです。今回はどういった人がストレスをためやすいのかまた改善法をお教えします。
結論から言うと、ストレスをためやすい性格が2種類ある。
がんこタイプと気遣いタイプ
がんこの特徴
・几帳面
・自分ならではのルール又は考えがある
・思った通りにしたい(動きたい)
改善策
・物事の優先順位を鍛える(アイビー・リー・メゾット)
・60%でいいと考える
・他人の評価を気にしない
気遣いタイプ
・他人に迷惑かけたくないという気持ちが強い
・相手の気持ちが知りたい
・自分の意見があっても他人の意見に同調してしまう癖がある
改善策 認知
気遣いし過ぎは相手にも自分にも毒と認知する。
物事には必ず「裏」「表」があると認識する。
相手の考えを読む前に自分の意見を持つ
実はこの特徴があつまるとうつ病になりやすい
うつ病になりやすい性格として、ドイツのテレンバッハが提唱したメランコリー親和型性格です。
現代社会はストレスが社会問題になっています。疲れやすいと感じたら認知(物事の捉え方)を見直すのも1つの手立てになります。うつ病は今やメジャーな存在ですので、うつ状態になる前に策を打ちましょう。
自分にできる範囲で行きましょう では行動開始です。
「アイビー・リー・メゾット」行動の1習慣
やりたいことが見つかった場合~アイビー・リー・メゾット
行動し続けるために、継続する方法をご紹介します。
少しだけの行動は大きな力になります。毎日継続することは大事ですが、変化をつけなければ、生産性は低下します。
今回はメンタリストのだいごさんの本に書かれていた「アイビー・リー・メゾット」を紹介します。
新しい経験や知識を得るための地図になります。ぜひ毎日やってみてください。①~⑥を繰り返し行います
①「明日すべきこと(やりたいこと)」を6つメモする
②重要と思われる順に番号を振る
③翌日、メモに従い行動を進める
④全部できなくても、一区切りつける
⑤新たに「明日すべきこと」を6つメモする
⑥①~⑤を繰り返す
重要な点は、すべきことを1つひとつ終わらせていく
ポイントは④です。やれないことを後悔するのではなく、さっぱり忘れて明日のすべきことへ追加します。
成功はすぐには出来ません。1つひとつの行動が未来のあなたをつくっていきます。
毎日に小さな変化を では行動開始です。
思考のアップデートをしよう! 「ポジティブフラッシュバック」
やる気を削ぐ1つの原因として「記憶のフラッシュバック」があります。自分はだめな奴などと自分を過小評価するかたは経験があるのではないでしょうか?
自分を過小評価してはいけない理由
どうしてこんなこともできないのか?などと自分を責めることにより、脳がストレスとして記憶します。大脳辺縁系の一部である海馬は主に記憶を司り、感情に大きく影響します。
つまり自分を責めれば責めるほど、記憶の保管庫である海馬がいちいち嫌な気持ちを記録しまた持ち出してくるわけです。
過去の思い出したくない記憶がふと蘇ることはないでしょうか。フラッシュバックといいます。脳に強いストレスが掛かるとその原因を記憶収めます。ネガティブ記憶をトリガーといいます。気分が沈んだり、ストレスが掛かるとそれがトリガー(引き金)になり嫌な記憶をフラッシュバックさせるのです。
楽しかったことをフラッシュバックできるようにしよう!
簡単にできる方法をご紹介します。日頃めを通せるノートを用意してください。ノートに楽しいことやリラックスしたことなどを書きます。写真などを撮っておくと後で鮮明に記憶が蘇りますので有効です。またその時の天気・日付・時間場所を記録することです。
日頃楽しかった出来事を記録し、見返すことでポジティブなフラッシュバックをすることが目的です。思考は少しづつしか変えられませんので、常日頃楽しいことに気づくセンサーを持ちましょう。
思考を変えるだけで、楽しい人生にも暗い人生にもなります。日頃からポジティブフラッシュバックを意識して行動してみてはいかがでしょう。
では行動開始です。
やる気は自分次第?「セロトニン」次第!
「セロトニン」とは幸せホルモンと呼ばれ、セロトニンが不足するとメンタル面に悪影響を及ぼします。
セロトニンは神経伝達物質の1つであり、脳の情報ネットワークとして脳を活性化させる働きがあります。精神安定や安心感・向上心・ストレス耐性にも大きく関係があります。
「セロトニン」は足りてる?
①日光を日中に浴びることで生成されます。
②カツオやマグロ、乳製品や大豆製品、ナッツ類を摂取することで、セロトニンを増やせます。
③適度な運動 主に有酸素運動 ジョギングやランニングが最適です。
④睡眠 これが最も重要です。①~③がうまく行えても睡眠が足りないとうまく効果を発揮しません。セロトニンが減少するとメラトニンが減り、睡眠の質が低下します。慢性的になると悪循環にハマります。
なぜ必要なのか?
セロトニンを増やすのには、基本的な規則正しい生活で十分なわけです。しかし現代は夜に活動することが多くなりました。夜の生活が慢性的になるとストレス耐性もへり、日中での生活がより疲弊したものへと姿を変えます。夜にスマホを見ない習慣をつけましょう。
新しい自分をみつけたり、やりたいことをやってみるにはまず、生活を見直しましょう。
では行動開始です。